社会人経験は起業の成功と関連しているのか?

社会人経験は起業の成功と関連しているのか?

自由な働きを求めて「起業」を選択する方が増えている昨今、就職活動をせずに卒業後はすぐに起業して自分の会社を設立したいと考えている学生が多くいます。一方で、社会人経験なしでの起業はリスクがあるのではと不安に感じている方もいるでしょう。

「就職か起業か」で迷っている方が多くいるのでは?と思いましたので、今回は起業における成功と社会人経験の有無の関連性について、紹介したいと思います。

社会人経験なしでの起業にリスクはある?

社会人経験のない学生や若者が起業する場合のリスクについて、まずは触れておきたいと思います。結論から言うと社会人としての経験不足が、起業の失敗に直接的につながることはありません。

起業が失敗する理由は「スキルを身につけない」ことである

学生や社会人経験の少ない20代の若者が起業に失敗する理由は、ずばり「スキルの足りなさ」です。ただし、勘違いして欲しくないのですが、「資格ゼロ」からのスタートが悪いわけではありません。

そうではなく、将来的に必要な資格を理解し、ビジネスをする中で力をつけていけるかどうかが別れ道です。起業に失敗する者の多くは、スキルを上手く身につけられていない場合が多いのです。

起業する前に社会人経験を積むべきか?

起業における必要な資格を身につけたい場合、やはり社会人経験を積むことがベストでしょうか。もちろん、起業において社会人経験が役に立つことも多くあります。

社会人経験を積むことのメリットはズバリ人脈と組織の理解

起業前に社会人経験を積むメリットは「人脈が形成できる」こと、「組織を理解できる」ことの二つです。言わずもがな、ビジネスにおいて人脈は大切です。

社会人経験があれば、社内での人脈、しいてはその企業のクライアントとの人脈も形成できるかもしれません。この形成された人脈を使って起業後に営業をかけることもできます。これは学生との違いですね。

さらに、組織を理解するためにも社会人経験は有効です。企業に勤めると、その企業の「ビジネスモデル」や「営業から管理、マーケティングのフロー」などを学べます。起業においてゼロから組織を作るのは、非常に大変です。既存のビジネスモデルや組織図を参考にできれば無駄なお金も使わず、また時間も有効に活用できます。

起業を前提に社会人経験を積む場合の会社の選び方とは

独立を前提に社会人経験を積む場合、勤め先の選び方も重要です。起業したいビジネス領域と就職先のビジネス領域が同じであるかがポイントになります。多少なりとも業界での知識があった方がビジネスが有効に進む場合も多いです。同じ業界で就職するのは一つ強みになるでしょう。

反対に、独立を考えるビジネス領域とは異なる企業で勤めた場合、ほぼメリットはありません。

アルバイトやインターンで経験を積むという方法も

必ずしも「社会人経験」=「企業への就職」ではありません。企業に就職すると最低でも2~3年は勤める必要が出てきます。ゆくゆくは独立を考える方にとって2~3年は長くありませんか?

アルバイトやインターンは手っ取り早く社会人経験を積む方法です。組織の基礎を学びたいのであれば、短期間でも企業に所属すればOKです。アルバイトやインターンであれば学生でも社会人経験を積むことができます。インターンであれば、その企業と相性がよければそのまま就職に落ち着くことも可能です。

「知識の習得」のための就業であると割り切り、アルバイトでたくさんの経験を積むことも一つです。複数の会社を知ることは、手っ取り早くその業界のビジネスを学ぶことにも繋がります。同時に人脈形成も可能です。企業への就職よりもインターンやアルバイトを活用する方が、効率的に独立に必要な知識やスキルを獲得できます。

会社設立におすすめ税理士事務所

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社会人経験が、起業における必要なスキルを培うわけではない

社会人経験は、起業においてメリットになる場合はあります。ただし、社会人経験が必ずしも起業における必要なスキルを養ってくれるわけではありません。

起業における必要なスキルや資格は自分でも学べるものもある

起業における必要なスキルに、「社会人力」を挙げる方がいます。いわゆるビジネスマナーや社会常識のことです。しかし、「社会人力」は就職だけで身につくものではありません。ビジネスマナーは書籍でも学べます。社会常識を知りたい場合、インターンでも良いです。社会人との会話だけでも習得できるものがあるでしょう。

起業において必要であるスキルの多くは、自分自身で学べるものなのです。

「必要なスキル」と「あったら良いスキル」の棲み分けが大切

会社設立において、ただ闇雲に資格を取得すれば良いわけではありません。時間は有限ですので、本当に必要なスキルを見分けていきましょう。「この資格はあった方がいいかも?」と言うものは、大体必須ではありません。

「この資格やスキルはないと困る」というものを身につけましょう。

「経験がモノを言う」、起業しなければ分からないこともたくさんある

起業には社会人経験が必要と考える方の多くは「必要な資格を習得してから起業すべき」と言います。でも、雇われて働くことで起業におけるスキル、例えば「経営力」は身につくでしょうか?答えはノーです。ただの平社員が経営の基礎を学べるとは思いません。

では、役職持ちになれば経営を学べるでしょうか?確かに重役レベルになれば、経営の経験ができるかもしれません。しかし、そこまで上り詰めるには数十年かかるでしょう。ましてや役員レベルになったとしても、雇われの立場である以上、第三者の立場で経営のアドバイスを行うに過ぎないのです。

経営の知識やスキルを身につけたいのであれば、手っ取り早く起業してしまうのが一番です。「経験がモノを言う」とはまさにこのことで、やってみなければ分からないことはたくさんあります。「自分で経営する」「会社を回す」方法は、結局起業してみないと分からないのです。

学生や20代であれば、失敗しても立て直しが効きます。就職先だって見つかるでしょう。失敗を恐れる必要はありません。「経営」を学びたいのであれば「経験」すれば良いのです。

起業が成功する秘訣とは?社会人経験とは関係ない

社会人経験がなくても、起業に成功している人はたくさんいます。最後に、起業を成功させるための秘訣について見ていきましょう。

起業家やビジネス家からの情報収集が大切

起業を成功させる秘訣の一つは、情報収集力です。ビジネスを始めるにあたってマーケットの情報はしっかりと集めましょう。どんな市場が流行しているのか、今後伸びていくのか、この情報収集が起業成功のポイントです。同業者がたくさんいるフィールドで戦うと失敗します。新規市場を開拓することが成功の近道です。

昨今ではSNSやイベントを通し簡単に起業家やビジネス家と知り合えます。SNSであれば学生や20代の若者でも気軽にコミュニケーションが取れるのではないでしょうか。独立して会社を設立している方の多くは、マーケット情報に非常に詳しいです。こうしたコミュニティを使って情報を集めることが有効でしょう。

あれこれも手を出さない、事業内容は一つの内容に絞る

事業内容を一つに絞ることも、起業を成功させる秘訣です。あれもこれもと手を出していると、一つ一つが疎かになります。商品力が落ちたり、オペレーションが煩雑になったりするかもしれません。また、必要な知識や資格を身につけるのにも時間がかかるでしょう。結局手が回らなくなって、失敗してしまう可能性があります。

起業したての頃は、自分にあった領域を見つけるために色々なビジネスに着手することもあるでしょう。大切なのは、どこかでビジネス領域を一つに決めることです。「この領域なら勝負できる!」という分野を見つけることが起業成功への近道になりますよ。

起業には社会人の経験は関係ない

起業が成功するか失敗するかは、社会人経験とは関係ありません。社会人経験なしでも、起業に必要な資格やスキル、知識を身につける方法はいくらでもあります。むしろ経営力を身につけたいのであれば、社会人経験では身につかないです。経験でしか磨かれないスキルもあることを覚えておきましょう。

10代〜20代であれば、たとえ起業で失敗してもいくらでもやり直しができる年齢です。40代になってくると家族を養うなど責任が多くなり、失敗ができない環境になってきます。身動きができるうちに、やりたいことをやってみるのがおすすめです。

最後に、起業を考えている方は、「必要な資格」が何かを理解し学びとることを意識してください。社会人経験なしでもできることはあなたの周りにたくさん転がっていますよ。

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